ミツバチは越冬用に餌を貯える昆虫です。もし人間が採蜜しなければ、春から初夏までの貯蜜で真夏の蜜源切れの時期もなんなく乗り切れます。さらに秋にも蜜源がありますから、年間を通じて十分な貯蜜が出来、3~4ヶ月の越冬にも餌不足の心配はないのです。しかし実際には人間が介在して採蜜をし、人口分封もしますから、年に2回非常に危険な時期がある訳です。

 

秋にヤブカラシ、あきそば、セイダカアワダチソウが咲くような蜜源の豊富な場所では、秋の貯蜜だけで越冬用餌は十分です。十分な貯蜜とは、おおよそ以下のようです。

 

1) 内側の全部の蜂児碑に3分の1以上の貯蜜がある。

2) 両外側の2枚は全面貯蜜の蜜巣脾である。

 

しかし、十分な貯蜜が得られてない場合は餌を補給してあげます。秋の給餌では蜂群を密集させ、巣脾を少なくしてから給餌器を入れます。蜂たちはまず、外側にある蜜巣碑に貯蜜し、その後内側の蜂児巣脾に貯蜜します。