ミツバチを飼っていると、“ はちみつ って、こんなに採れるものなのか~”と思うことがあります。採蜜して5日もすると、もういっぱいになっている! そんな嬉しい悲鳴が4回も5回も続くことがあります。ところが、蜜が貯まって困る、そんなことが9月末からの越冬準備期で起こることがあります。この時期は、越冬用に餌を貯えさせる時期で、採蜜する時期ではないのに、蜜がいっぱいになってしまうことがあります。

 

何が問題なのかと言いますと、越冬準備期で若蜂を増やさなければならない時に、貯蜜圏が拡大してきて、蜂児圏が圧迫されどんどん小さくなっていくのです。結果、老蜂ばかりで越冬に入ることになり、短命ですから、春まで命がもたず、越冬に失敗することになります。

 

秋の抜き蜜と言うのは、この蜂児圏の圧迫を解決するための離蜜です。蜂児圏のある巣脾から、多すぎる蜜を離蜜するのです。巣碑の3分の1位の貯蜜圏を上方に残し、その下方部分は蜜蓋を切り離蜜します。

 

 

● 写真説明ーー上方の蓋をかけてある部分が今回残す貯蜜圏で、越冬用餌となります。中央部分が今回蜂児圏にするために離蜜するところです。蜜蓋を包丁で剥がしてあります。下方中央の楕円形のところが現在の蜂児圏で、小さく圧迫されています。(写真準備中)

 

 

 質問回答ページに関連説明がありますので、こちらもご参考ください。ーー>

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