早春の緊急給餌


 

早春に内検してみると、同じ条件下でも蜂群によっては越冬前十分と思われた餌が思いのほか減っている場合があります。そんな時には、

 

1)    秋に抜き出し保管してある貯蜜巣碑枠があれば、ーー>

   餌が空になった巣碑を引き上げ、代わりに挿入します。その時、蜜蓋を剥がしてあげると良

   いです。蜜蓋をはがすには 蜜蓋かき器 がとても便利です。

 

2)    ない場合にはーー>

砂糖液を給餌します。緊急時の給餌は糖度70度位が良いです。うすい砂糖液ですと、完熟

蜜にするのに労力を要し、真冬に重労働を課すことになります。うすい砂糖液ですと蒸発さ

せた水分で巣箱内も濡れてしまいます。

 

砂糖水は巣箱内にあっても花蜜と同様、食せるようになるまでに一連の作業が必要となりま

す。すなわち、まず蜜嚢に入れ果糖とぶどう糖に分解し、巣碑に貯え、それで初めて食せる

ようになるのです。ですから緊急時の給餌には砂糖液より直ぐに食せる果糖ぶどう糖液の方

良いです。果糖ぶどう糖液は ミツバチの餌 として養蜂具店で扱っています。

 

気温12度以上なら巣箱を開け覆いも取って作業して大丈夫ですが、蜂を冷やさないように作業は短時間で終わらせます。