早春の内検


 

厳しい冬の真っ只中ですが、暖かい日があると蜂たちは巣門から出てきます。うれしそうに飛び回っている蜂たちを見ると、越冬成功しそうだなと安堵したりします。しかし、まだまだ安心するのは早いです。この時期には2つの危険がありますから、12度C以上の暖かく、風の無い日に内検をします。

 

1)餌切れしていないか?

真冬の餌の消費は思ったより少ないのですが、ここから餌が急激に消費されます。それは、巣内で活動が始まるからです。蜂たちは、もうすぐ春が来るのを察知して、巣内の掃除をしたり、2月初めには王蜂の産卵が始まって、育児温度を維持したりしています。それで、真冬よりも餌が多量に消費されます。餌切れに要注意です!!

 

2)ダニの発生はないか?

近年、ダニの発生がひどく、一年中安心できない程ですが、この時期は特に蜂群が小さく、弱っていますから要注意です。ダニは通常蜂たちの腹側にくっ付いていて見つけにくいのですが、一匹でも頭や背中にくっ付いているのがあったら、もう相当発生しています。

巣門前に羽根が奇形のさなぎや、生まれたての働き蜂が捨てられていたら、これがダニ発生の証拠です。この時期にダニが発生すると、春なのに蜂がちっとも増えてきません。逆にどんどん減っていきます。やっと、越冬に成功したのに、春になって蜂群を失うことになります。

 

12~1月期と同じように越冬装備材の濡れたものがあったら、交換したり乾燥させたりします。